看護師もPCスキルが必要
PCを苦手とする看護師も少なくありませんが、IT化が進んでいる今、看護師にもPCスキルが求められています。今のうちに身につけておくといざという時に役に立ちますし、転職も有利に進められます。
PCスキルの必要性
規模が大きい病院の85%はすでに電子カルテを導入しています。電子カルテにすることによって保管スペースが不要になり、転記などの事務作業や診療予約などの管理もスムーズにできるようになるからです。その結果、患者さんの満足度も向上し、病院と患者さん、双方によい効果があります。電子カルテを導入する病院は今後さらに拡大していくことでしょう。しかし、電子カルテに苦手意識を持っている看護師も少なくありません。慣れない操作にはじめのうちは戸惑ってしまうでしょう。その分、業務に遅れが生じてしまうため、早く使いこなせるようになった方がいいのですが、PCスキルが身についていれば電子カルテの操作もそう難しくありません。今後は電子カルテが主流になります。今のうちにPCスキルを身につけて使いこなせるようになっておきましょう。
看護師におすすめのPCスキル
スキルアップを目指して転職する際にもPCスキルがあると有利になります。看護師におすすめのPCスキルを4つ紹介しますので参考にしてください。
作業効率を上げるためにはタイピングの速度と正確さが必要です。キーボードを見ないで文字を入力する「タッチタイピング」ができるようになると、作業効率は大幅にスピードアップします。タイピングの練習に使える無料ソフトもありますので活用してみましょう。インターネットで「タイピング練習」「無料」で検索するといくつかサイトが表示されますが、当サイトがおすすめするのは「マイタイピング」です。
表やグラフを簡単に作成できるのはもちろん、平均値や推移の計算など手作業では大変な作業を短時間で正確にできる「Excel」はシフト管理でよく使われています。休日の日数や夜勤の日数、平均労働時間などが一目で分かるように表示することができます。また、備品の管理票や報告書の作成にもExcelが使われているため、Excelの知識は身につけておいた方がいいでしょう。
書類作成に重宝する「Word」はレポート作成などにもよく用いられるソフトです。もしかしたら学生の時に使ったことがあるかもしれません。Wordは主に報告書の作成や論文の執筆で利用します。Excelで作成する人もいますが、形式がWordに指定されていることも多いため、Wordは使えるようにしておきましょう。また、論文の執筆だけではなく新しい医療機器のマニュアルを作成する場合もあります。
「Power Point」は資料作成に欠かせないソフトです。表やグラフ、画像などを見やすく配置し、スライド機能でプロジェクターやスクリーンに接続することもできます。大きな会場でのプレゼンや学会、定期的に行われる勉強会や研究会、症例報告などで多く利用されています。学会で発表する機会がある看護師はぜひマスターしておきたいスキルです。
もっと詳しく知りたい人へ
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進んでいるのは規模が大きい病院
IT化が進んでいるのは経営が安定している規模の大きい病院です。最新の医療機器があり、最先端のシステムも導入しているため多くの患者さんが集まっています。業務量が多いため残業もありますが、働きやすいように環境が整えられています。
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莫大な費用がかかる
電子カルテの普及率は病院の規模によって異なります。電子カルテと一口にいっても部署ごとにシステムが異なり、さらにスムーズに連携できるように統合したシステムも必要です。高度な技術が必要なため、開発や設備費用として数億円かかるといわれています。
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IT化によって業務効率がアップ
高齢者の増加により充実した医療・介護サービスの提供が難しくなっています。その状況を打開するとして大きな期待が寄せられているのがIT化です。さまざまなシステムが開発されていますが、中心となっているのが電子カルテです。