IT化が進む病院に転職するなら事前準備はしっかりと

失敗しないためには事前準備が重要

失敗しないためには事前準備が重要

何も準備をしないまま転職に臨んでも失敗してしまうだけです。リスクを避け、転職を成功させるためには事前にしっかりと準備しておくことが大切です。

条件を明確にしておく

「転職したい」という気持ちのまま行動しても望むような結果は得られません。闇雲に探してもある程度条件が定まっていなければ決め手に欠けるからです。まずは転職先に求める条件を洗い出しましょう。病院の運営方針や立地、労働環境や人間関係、給与、スキルアップが可能かどうかなどさまざまな条件がありますが、これらをすべて満たすような求人はまず見つかりません。優先順位をつけて、「妥協できる点」「妥協できない点」を線引きしましょう。
「立地」を最優先条件とする場合は自宅の近くにある病院の求人を探す人がほとんどでしょう。しかし、近すぎてもよくありません。職場の人と近所の人が知り合いである可能性が高いため、後々辞めたくなった時に困ることになります。少なくとも1駅以上離れている場所にしましょう。転職するにあたって非常に気になるのが「給与」でしょう。「少しでも給与の高い病院へ」という気持ちは分かりますが、給与だけを基準にして選ぶと後悔してしまいかねません。給与が高いのにはそれなりの理由があります。忙し過ぎる、人手が足りないなど、理由はさまざまですが、そのような病院は総じて離職率が高い傾向があります。

情報を集める際に注意すること

求人情報に掲載されているのは基本的な条件ばかりで、より詳しい情報を得ることはできません。病院のホームページや転職エージェントのキャリアアドバイザーから情報を集めましょう。その際に注意しておきたいポイントを紹介します。
まずは、「病院が求めている人材と自分の技術や経験が合っているかどうか」です。スキルアップを見据えて転職する場合は、高い知識や技術が求められる職場を選びがちですが、背伸びをし過ぎると業務についていくことすらできません。どの程度通用するのかをきちんと見極めてから応募しましょう。次は、「働きやすい職場かどうか」です。職場の雰囲気がよくても若い年代や独身が多いと、子どもがいる人は働きにくいと感じる場合もあります。一緒に働く人の年齢や状況も確認しておきましょう。もちろん、残業の有無をはじめ、有給の消化率や週休日数、年間の休日数も必ず確認してください。特に、週休日数は表記をしっかりと見るようにしましょう。週休2日制と完全週休2日制、言葉は似ていますが内容は全然違います。週休2日制は「1ヶ月のうちに、2日休日がある週が1週以上ある」のに対して、完全週休2日制は「毎週、2日休日がある」ことを意味します。ミスマッチが起きやすい部分でもあるため、週休2日制と完全週休2日制のどちらなのか、しっかり確認しましょう。

もっと詳しく知りたい人へ

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